向暑の候、皆様におかれましては、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。2017年9月1日、第23回日本臨床補助人工心臓研究会学術集会が開催されます。本年も昨年に引き続き、例年のシンポジウム・一般口演に加えてポスターセッションを行うことにいたしましたのでご連絡申し上げます。積極的なご参加をお待ち申し上げております。
なお、本年は連年よりも2ヶ月早い開催となりますので、ご準備をお急ぎ戴くようお願い申し上げます。
1. 開催概要
大会名: | 第23回日本臨床補助人工心臓研究会学術集会 |
当番世話人: | 碓氷章彦 (名古屋大学大学院 心臓外科学) |
会期: | 2017年9月1日 (金)10:30〜16:00 |
会場: |
法政大学市ヶ谷キャンパス 会場: 第5会場(富士見ゲートG403教室) 住所:〒102-8160 東京都千代田区富士見2-17-1 |
参加費: | 3,000円 |
プログラム: |
◆本会 (12:30~16:00)
・日本補助人工心臓レジストリー報告 |
2. 当番世話人ご挨拶
第23回日本臨床補助人工心臓研究会の当番世話人を拝命させて戴きました。
補助人工心臓治療に携わる多くの医療関係者の方々からのご支援を賜り、本研究会を開催させて戴く事は大変光栄なことであり、心より感謝申し上げます。
2011年に定常流植込型補助人工心臓が保険償還され、補助人工心臓治療は心臓移植までの橋渡し治療として広く普及し、2016年には植込型補助人工心臓実施施設は41施設の拡大し、年間113例の植え込み手術が施行され、重症心不全患者の治療の根幹を担うまでに成長しました。本会は、医師のみでなく補助人工心臓治療に携わる様々な専門職の方々にご参加いただける会として発展していますが、わが国における補助人工心臓治療の発展の大きな礎となっていると思っています。日常診療の最前線で活躍している本研究会会員の方々が、治療に係る様々な問題や対策を議論することで、わが国特有の考え方や治療法を共有し、更なる成績向上に寄与できればと希望しています。
今回の研究会は、第55回日本人工臓器学会会長 山下明泰教授のご高配により、人工臓器学会第1日目に学術集会、第2日目にセミナー、ハンズオンセミナーの日程を設定して戴きました。山下会長にはこの場を借りましてお礼申し上げます。
第55回日本人工臓器学会大会においても、補助人工心臓に関連したシンポジウム、パネルディスカッションが多く予定されていますが、今回の学術集会のシンポジウムのテーマは「VAD治療における感染症」と致しました。
心臓移植治療は臓器移植法案改訂後に拡大を続け、昨年は52例に増加しましたが、年間160人以上に増加した心臓移植適応患者数には遠く及ばず、毎年100名余の症例が心臓移植待機患者として増加しています。昨年施行された心臓移植患者の平均待機期間は1000日以上となり、今後はさらに長期化することが予想されています。植込型補助人工心臓管理が長期化する事に伴い、多くの合併症が発生します。J-MACSデータ解析からは、VAD関連の感染罹患率は時間経過とともに増大し、1年45%、2年61%となっています。心臓移植患者の全例が植込型補助人工心臓治療患者である事から、「VAD治療における感染症」を如何に予防し、如何に治療するかが心臓移植への橋渡しとして現実的な問題となっています。今回のシンポジウムにおいては医師のみならず、看護師、MEなどのコメディカルにも参加戴き、成績向上のために活発な議論を行って戴けますよう期待しております。
一般演題に関しては、例年通り体外式・植込型を問わず補助人工心臓治療全般についての演題を幅広く公募いたします。また、口演のみでなくポスターセッションの枠も設けておりますので、補助人工心臓治療に携わっている多くの方々にご参加いただき、研究の成果を発表していただきいと存じます。皆様のご参加をお待ちしております。
碓氷章彦
名古屋大学大学院 心臓外科学
3. 世話人会のご案内
日本臨床補助人工心臓研究会世話人会を開催致します。
世話人の皆様におかれましてはご多用中恐縮ですが、ご参集くださいますようお願い申し上げます。
記
日時: | 2017年9月1日 (金)11:30〜12:30 |
場所: | 法政大学市ヶ谷キャンパス 第3会場(富士見ゲートG401教室) |
4. 演題募集
第23回日本臨床補助人工心臓研究会学術集会における演題を下記の要領により募集致します。 医師、コメディカルの皆様から、たくさんの演題をお待ちしております。
なお、発表形式につきましては変更をお願いする場合もございますので、予めご承知おきくださいますようお願い致します。
【募集演題】
1) シンポジウム 『VAD治療における感染症』
心臓移植数は増加し年間50例を超えましたが、心臓移植適応患者数の増加には遠く及ばず、毎年100名余の症例が心臓移植待機患者として増加し、心臓移植患者の平均待機期間は1000日を超え、今後はさらに長期化することが予想されています。植込型補助人工心臓管理が長期化する事に伴い、VAD関連の感染罹患率は時間経過とともに増大しています。心臓移植患者の全例が植込型補助人工心臓治療患者である事から、「VAD治療における感染症」を如何に予防し、如何に治療するかが重症心不全治療を成功させる現実的な問題となっています。
今回のシンポジウムにおいては、ドライブライン感染、ポケット感染などを如何に予防し、如何に治療するか。また。その重症度診断およびポンプ交換などの治療介入の判断を如何に行うか。さらに、感染性心内膜炎、感染性脳動脈瘤などへの波及を如何に治療するかを、医師のみならず、看護師、MEなどのコメディカルにも参加戴き、活発な議論を行っていただきますよう期待しております。
2)一般演題
体外式・植込型を問わず補助人工心臓治療の演題を幅広く公募いたします。
<応募方法>
・提出される原稿の形式はMicrosoft Office Word文書ファイル形式に限ります。
・原稿は1200字以内(図表は1点200字)とし、下記に示す要領で作成願います。
・Eメールの添付文書として、下記の事務担当に送付してください。
(添付忘れにご注意ください)。
※シンポジウム、一般演題の別をメール本文にお書き添えください。
<作成要領>
・余白は必ず、上下25mm、左右20mmとしてください。
・演題名(タイトル)は、12ポイント(ゴシック体)で「中央揃え」としてください。
・次に1行あけて、発表者氏名(所属名)を、9ポイント(ゴシック体)で記入します。
発表者名の後(複数の場合はその後)に、( )をつけて、その中に所属を記入してください。
なお当日の発表者の氏名の前には必ず○をつけてください。
・本文はその後、さらに1行あけてから記載してください。9ポイント(明朝体)を原則と
しますが、見出しなどは、なるべくゴシック体を使ってください。
・本文1行の文字数や行間などは指定しませんが、あまり見にくくならないように
お願いします。また、図表などは、本文に貼り付ける形で編集してください。
・余白の規定を必ず守り、あまり行間を詰めないようにお願いします。
なおMacパソコンの文書(Windowsで開くことができる文書を除く)は、事務局では
対応できませんので受け付けられません。ご了承ください。
<送付先>
第23回日本臨床補助人工心臓研究会 事務局
E-mail: cvs@med.nagoya-u.ac.jp
<演題募集>
2016年6月21日(水)~ 7月26(水)正午まで
5. 会場アクセス
法政大学市ヶ谷キャンパス (http://www.hosei.ac.jp/gaiyo/campus/ichigaya/ichigaya.html )
6. お問い合わせ
第23回日本臨床補助人工心臓研究会 事務局
施設名:名古屋大学大学院医学系研究科 心臓外科
ご担当者:六鹿雅登
メールアドレス:cvs@med.nagoya-u.ac.jp
住所:〒466-0065 名古屋市昭和区鶴舞町65
電話: 052-744-2376
FAX番号:052-744-2383